【初心者用】電験三種 合格への手引き
~あきらぴょんブログ~
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【電験三種は最強】ビルメン上位資格「三種の神器」の取得者数とメリット

「ビルメンとして長く働きたい」「設備業界で安定して稼ぎたい」と考えているなら、絶対に知っておくべき資格があります。ビルメン業界で“三種の神器”と呼ばれている電験三種・ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)・エネルギー管理士の3つの上位資格です。

中でも特に注目すべきは、電験三種。合格難易度は高いものの、その分業界内での評価は段違い。就職・転職・昇給・現場の選任など、あらゆる場面で圧倒的な武器になります。

この記事では、三種の神器を実際にコンプリートしている私が、約6年半のビルメン設備員として働いたリアルな経験をもとに「三種の神器」の実態や、現場で実際にどれくらい保有者がいるのか、そして電験三種を取得するメリットをわかりやすく解説します。

  • ビルメン上位資格の取得すべき優先順位は、ライバルと差をつけるなら電験三種
  • 三種の神器を全て持ってる人は、実際私の知る限りでは会ったことが無い

私の実際のビルメン経験に基づいて解説しますので、これからビルメン上位資格の取得を目指す方はこの記事を最後まで読んで下さい。

1.三種の神器をすべて持つビルメンは、ほぼ存在しない

ビルメン業界で最も価値が高いとされる資格、「三種の神器(電験三種・ビル管理士・エネルギー管理士)」をすべて取得している設備員は、極めてまれな存在です。

私自身、約6年半にわたるビルメン業界の現場経験がありますが、3つの資格をすべて持つ方には一度も出会ったことがありません。

1-1.三冠達成が難しい理由

三種の神器と呼ばれる資格は、それぞれ合格難易度や必要知識が異なり、一人で全てを網羅するには非常に高いハードルがあります。

  • 電験三種:理系色が強く、基礎からの学習には長時間の勉強が必要
  • ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者):法令や建築物の衛生管理の知識を問われる専門性の高い資格
  • エネルギー管理士:物理の知識を必要とする計算、エネルギーに関する計算問題・法令など、多分野の知識が要求される(試験は電気分野・熱分野の2種類があり、選択することが出来ます)

三種の神器の資格は1つ取得するだけでも現場での評価が上がるため、「2つ取得して満足してしまう人」も少なくありません。全てを目指す人自体が非常に希少なのです。

1-2.資格三冠は業界最強の差別化になる

三種の神器をすべて揃えることで、あなたは“設備管理のエリート”として一目置かれる存在になります。希少価値が高く、現場選任・転職市場・年収交渉などあらゆる面で有利になります。

  • 他のビルメンと差をつけたい
  • 将来的にリーダーや管理職を目指したい
  • より条件の良い職場へ転職して年収・待遇をアップさせたい
  • どんな現場でも選ばれる人材になりたい

このような目標がある方にとって、「電験三種・ビル管・エネルギー管理士」の3資格を揃えることは、最強のキャリア形成戦略となります。

2.ビルメン資格「2つ持ち」の人はたまにいる

ビルメン業界では、電験三種・ビル管(ビル管理士)・エネ管(エネルギー管理士)という「三種の神器」のうち、2資格を取得している人は珍しくありません。

中でも「電験三種+ビル管」の組み合わせは、現場でよく見かける鉄板パターンです。

「ビル管=ビル管理士=建築物環境衛生管理技術者」

呼び方は違いますが、全て同じ資格です。ビルメン現場では、一般的に「ビル管」と呼びます。

2-1.2資格までの保有者が多い理由

ビルメン業界では、ビル管(建築物環境衛生管理技術者)は選任要件を満たすために必要とされ、会社からの取得推奨もあります。

一方で電験三種は、難易度は高いものの取ると一気に評価が上がる資格で、取得意欲を持つ人が一定数いらっしゃいます。

そのため、自然と「ビル管+電験三種」という2資格構成になる人が多くなるのです。

2-2.資格の取得割合で最も多いのはビル管理士

私の経験上、「三種の神器」の取得割合は以下の通りです。

  1. 1番多い:「ビル管のみ」 ⇒ ビルメン資格の中で一番取得しやすく、現場ニーズも高いため。
  2. 2番目に多い:「ビル管+電験三種」 ⇒ 実務と評価のバランスが良く、よくある組み合わせです。
  3. 3番目に多い:「電験三種+エネルギー管理士」 ⇒ 電験三種合格者は向上心が強く、上位資格へチャレンジする傾向があります。

「ビル管1つだけの保有者」が最も多く、2資格持ちはその次に続く現実的なステップといえます。一方、エネルギー管理士は取得のハードルがビル管理士に比べると高いため、2資格目として選ぶ人は少数派です。

2-3.現場で出会った2資格保有者のリアルな事例

私がビルメン設備員として約6年半働く中で出会った中には、以下のような方々がいました。

その方は誠実で、話を盛るようなタイプではなかったので、本当に1日1時間の勉強で合格されたのだと思います。ただ、その言葉を鵜呑みにした私は、初回の試験でかなり苦戦することになります。

現実には、私は電験三種の合格までに何年もかかりました。この体験から学んだことがあります。

人によって勉強の実力差はある。誰かの合格体験談は参考程度に受け止め、自分に合ったペースで進もう」

他人のスピードに惑わされず、着実に進めることが合格への近道です。読者の皆さんも、焦らず自分のペースで取り組んでください。

2-4.2つ資格を取るだけでも大きな差別化に

ビルメン業界では、2資格持ち(ダブルライセンス)でも十分に差別化できます。特に「電験三種+ビル管」の組み合わせは、多くの現場で重宝される鉄板構成。実務経験と組み合わせれば、主任クラスや責任者候補としても十分な実力者と見なされます。

ライバルと差をつけるには「電験三種」が不可欠です。毎日コツコツ学習し、電験三種の資格を取得して他者との差別化を図りましょう。

3.ビルメン業界で頭一つ抜けるには「電験三種」が最強

ビルメンとして本気でキャリアアップしたいなら、電験三種の取得が最強の武器になります。業界内での評価、転職・昇給・現場選任のすべてにおいて圧倒的な効果を発揮します。

丸暗記でもいいので、どうしても電験三種試験に合格したい方はこちらの記事を読んで下さい。

【電験三種】初心者用 過去問題と解答の丸暗記で挑むメリットと注意点を徹底解説!

コツコツと勉強して毎日すこしずつ実力を伸ばして合格したい方は、こちらの記事を読んで下さい。

【初心者用】電験三種 合格のためのおすすめ参考書・問題集・過去問題集

3-1.電験三種は信頼を得られ、仕事の幅も広がる

理由はシンプルで、「難関国家資格であり、ビルメンでは持っている人が少ない」からです。そのため、取得しているだけで「知識・努力・根性の証明」として見られ、現場や会社からの信頼が桁違いになります。

さらに、電気主任技術者の選任が必要な現場では、電験三種があれば独占業務に就ける可能性もあります。つまり、資格ひとつで仕事の幅が大きく広がるのです。

3-2.私の現場経験では「電験三種+ビル管」が定番

私の経験上、ビル管のみを取得している人は多く見かけました。ビル管は三種の神器の一つの中では比較的合格しやすく、建物管理に必要とされる場面も多いため、設備員として取得しやすい上位資格といえます。

しかし、そこに電験三種が加わると、現場の扱いが一気に変わります。「この人は専門性がある」「電気のことは任せられる」と信頼され、責任ある仕事を任されやすくなるのです。

現場の所長など責任者になる人は、電験三種またはビル管を取得しているケースが多く、キャリアアップの登竜門的な資格とも言えるでしょう。

3-3.将来を見据えるなら、電験三種を取得しよう

ビルメン業界で「ただの設備員」で終わりたくないなら、電験三種を最優先で目指すべきです。たとえ三種の神器を全て揃えられなかったとしても、電験三種を持っているだけで他者と明確に差別化できます。

電験三種を通して得た知識や勉強習慣が、ビル管理士やエネルギー管理士など他の資格勉強にも大きく活きてきます。分野が違っても、電験三種で培った“学ぶ力”が他資格のモチベーションや吸収力を引き上げてくれます。

4.まとめ | 三種の神器でビルメン人生が変わる!

ビルメン業界で安定・高収入・キャリアアップを目指すなら、「電験三種・ビル管理士・エネルギー管理士」の三種の神器を意識した資格取得戦略は非常に重要です。

この3資格を揃えることで、希少価値の高い人材となり、業界内での待遇・評価が一変します。

4₋1.実際に3つ全て揃えている人はほぼいない

私が6年半、7現場を経験してきた中で「三種の神器」すべてを取得している人には一度も会ったことがありません。それほどまでに揃えるのが難しく、持っているだけで超レアな存在になれます。

特にエネルギー管理士は、難易度は高いが職場によってはあまり使われないこともあり、取得者が少ない傾向にあります。一方、ビル管は選任の必要から保有者が多く、電験三種が最大の差別化要素となります

4-2.「電験三種」から着実にスタートしよう

いきなり3資格すべてを狙うのは現実的ではありません。職場にいる人たちと差をつけたいのであれば、まずは最難関かつ影響力が最大の「電験三種」を第一目標に設定するのが効果的です。

取得すれば勉強方法が理解出来るので、その後のビル管・エネルギー管理士の取得も楽になりますし、勉強習慣や知識の応用力も身につくため、一石二鳥です。

また、電験三種を持っていれば、それだけで面接や転職活動でも好印象を与えられます。「できるビルメン」「信頼される設備員」への最短ルートと言っても過言ではありません。

4-3.将来の自分を守る「武器」として、資格を揃えよう

今後、ビルメンとして安定したキャリアを築きたい方や、将来的に設備管理職として活躍したい方にとって、電験三種の取得は最強の武器になります。

自分の力で安定した将来を作るためにも、今から資格取得の準備を始めましょう。電験三種を取得することにより、業界内での価値も格段に上がります。

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