- 今から電験三種 法規の合格を目指して勉強するんだけど
- どうやって勉強したらいいのか分からない
- 法規の出題傾向と攻略法が知りたい
- 勉強をコツコツと頑張るから、法規科目の合格出来る方法を教えて
法規の勉強を始めようとした初心者が、参考書・問題集を手に取ってみたものの何から始めたらいいのか分からずに挫折してしまうケースは非常に多いです。
私は電験三種の合格を目指す者として、初心者の立場からスタートしました。3年8ヶ月と4回の受験を経て、合格を勝ち取りました。しかしその3年8ヶ月の間、勉強方法について悩み様々な方法を実践し、たくさんの遠回りをしてきました。
この記事では、初心者向けに電験三種の法規の出題傾向と効果的な攻略法を解説します。出題傾向を分析することにより、合格へ大いに近づくことができます。法規科目は、年度によっては難易度が高く感じられます。しかし正しい学習方法を身につければ、合格は十分に可能です。
合格に向けたステップをスムーズに踏み出せるよう、詳しく解説していきます。
法規の出題傾向と攻略方法を知りたい方は、最後まで読んで下さい。
1.法規の出題傾向
法規はA問題60点、B問題40点の配点です。B問題は出題パターンが決まっています。過去問を中心に学習し、解き方を理解しましょう。
A問題については、過去の出題内容を覚えることが大切で、できる限り過去15年分の問題を解くことをおすすめします。多くの過去問を解くことにより、法規科目の合格に近づくことが出来ます。
さて、毎年の分野別の大よその出題傾向になります。
出題分野と出題数をご紹介します。
分野 | 出題数 |
電気事業法とその他法規 | 2~3 |
電気設備と技術基準 | 7~8 |
電気設備技術基準計算 | 1~4 |
電気施設管理 | 1~4 |
その他 |
法規の出題傾向を理解し、効果的な対策を講じることは、非常に大切です。
このような疑問をお持ちのあなたへ、出題傾向を把握したあとにやるべき内容をお教えします。
- 計算問題(B問題)から勉強する。
- 計画的な学習を行う。
合格を目指して、着実にステップを進めていきましょう。
合格のためのおすすめのテキストが知りたい方はこちらの記事を読んで下さい ⇒ 【電験三種】合格のためのおすすめ参考書・問題集・過去問題集
2.法規の対策
法規科目の攻略には、具体的な対策が必要です。
- B問題:計算問題に精通するために過去問題を徹底的に練習し、実力を高めましょう。
- A問題:過去問を解き、重要なポイントを暗記することが効果的です。
この戦略を成功させるための方法を、以下で詳細に説明します。
2-1.B問題の計算力を高める
計算式の公式を正確に把握することがポイントです。
電力科目と法規科目は関連性があるため、電力科目を先に学んだ方が法規の計算問題の理解が進むことがあります。電力を習得してから法規の計算に取り組むことで、より深い理解が得られるでしょう。
2-2.A問題の過去問を解き暗記する
空欄部分の暗記は勿論のこと、文脈から重要なキーワードやポイントを理解し、頭に入れておくことが合格への近道です。
ブログ内の「法規の勉強方法と概要」も併せてチェックしていただくことをお勧めいたします。その記事では、法規科目に特化した勉強方法の概要を解説しています。こちらからどうぞ ⇒ 「法規の勉強方法概要」
「3.法規の攻略」では、頻出頻度の高い問題をピックアップしました。
現在、電験三種は過去問題を中心に出題されています。
その他の過去問題に関しても、完璧に近い状態になるまで学習しましょう。
過去の試験問題は最低でも10回、できれば過去15年分以上繰り返し解くことをおすすめします。
3.法規の攻略
3-1.電気事業法とその他法規
①標準電圧と維持すべき値(電気事業法施行規則第38条)
標準電圧 | 100V | 200V |
維持すべき値 | 101V±6V | 202V±20V |
②電気工作物(電気事業法第38条)
一般用電気工作物と事業用電気工作物、さらに自家用電気工作物について、理解し覚えましょう。
③小出力発電設備と出力(電気事業法施行規則第48条)
各種発電設備と出力について、覚えましょう。
④電気主任技術者の免状種類と、保安監督できる範囲(電気事業法施行規則第56条)
第三種電気主任技術者 電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力5000kW以上の発電所を除く)
⑤電気工作物について事故が発生した時の報告内容と報告するまでの日数(電気関係報告規則第3条)
⑥特定電気用品と特定電気用品以外の電気用品(電気用品安全法題2条1項)
⑦電気工事士の資格と作業範囲
3-2.電気設備と技術基準
正誤情報を過去問集に記録すると、自身の得意分野と苦手分野が明確になります。試験直前には、「×」のついた問題に重点を置いて学習しましょう。
3-3.電気設備技術基準計算
①許容引張荷重、たるみ、安全率
許容引張荷重=引張強さ/安全率
電線のたるみ
D=WS²/(8T)
D:電線のたるみ(m) W: 電線1mあたりの合成荷重(N/m) S: 経間(m) T: 電線の水平張力(N)
②架空電線の最大荷重や支線の条数算出
③高温季、低温季の風圧荷重の算出
甲種、乙種、丙種風圧荷重とそれぞれの計算式について理解しましょう。
3-4.電気施設管理
①需要率・不等率・負荷率
公式は理解し、暗記しましょう。
これらを覚えてないと、問題を解くことが難しくなります。
負荷率=平均需要電力/最大需要電力 ×100
需要率=最大需要電力/設備容量 ×100
不等率=最大需要電力の総和/合成最大需要電力
②日負荷曲線
損失電力量の計算
③水力発電所の出力の計算
公式をしっかり理解しましょう。過去問を勉強することで、理解が深まると考えられます。
④地絡故障電流の計算
⑤高調波電流の計算
3-5.その他
その他の問題も過去問題集は全て解いて、知識を深めておきましょう。
4.出題の傾向を掴んで合格へ一歩近づく
法規科目の攻略には、出題の傾向を知ることが不可欠です。過去問を解き、暗記し、理解しましょう。そして、最終的な合格への近道として、出題のポイントを押さえて臨みましょう。
合格への努力と向き合う日々は大変かもしれませんが、諦めずに前進しましょう。電験三種試験は挑戦的なものですが、適切な学習戦略と継続的な努力で克服できます。
自分のペースで着実に進んでいくことが大切です。時にはつまずくこともあるかもしれませんが、そのつまずきこそが成長への一歩です。過去問を解き、知識を深め、自信をつけていきましょう。
成功への道は一筋縄ではいかないこともありますが、継続的に勉強することにより最終的には目標を達成することができます。
合格への近道は、正しい方法で学び、自己評価をしっかり行い、最後まで諦めないことです。一歩一歩進んでいけば、必ず目指す合格へ到達できるでしょう。応援しています!
